マンション・アパートでBS 4K8Kを見るには?費用やアンテナ工事詳細を解説
4Kテレビや4K対応チューナーが市場に出回るに伴い需要が増している4K放送ですが、マンションやアパートにお住まいの場合、テレビの視聴施設がすでに整っていて4K8K放送に対応していないケースがよくあります。
ここでは、そんな状況で4K8K放送を見る為にはどのような工事をすればよいのか、またその費用等について詳細を解説していきます。マンション・アパートでBS 4K8Kの導入を検討している方は参考にしてみてください。
4K8K放送を見る為に必要な物
- 4K(8K)対応のテレビ
- 4K(8K)対応のテレビチューナー ※テレビ内蔵タイプもアリ
- 4K8Kを受信できるアンテナ本体
- 4K8K対応の各種周辺機器(ブースターや分配器等)
まず、BS 4K8K放送を見る為にはこれらの機器が必要です。この中でユーザー側が用意するのはテレビ本体とチューナー、アンテナ工事に関わる部分がアンテナ本体と周辺機器です。
マンション・アパートで4K8K放送を見る方法は?
マンション・アパートで4K8K放送を見る為には以下の3つの方法があります。
- 4K8K対応のアンテナを建てる
- ケーブルテレビに加入する
- ひかりTVに加入する
それぞれ詳しく解説していきます。
マンション・アパートで4K8K放送を見る方法①【BS/4K8K対応のアンテナ工事を行う】
まず、最も現実的な方法としては独自にベランダ等へBS 4K8K対応のアンテナを建てて、配線を室内に直接引き込む方法です。
この方法の場合、基本的にはブースターが必要ない為、工事費用も安く済みます。費用の目安としては税込で16,500円~、工事時間は30分~1時間ほどです。
注意点1 マンション・アパートの規約を必ず確認
集合住宅の場合、4K8Kやスカパー等のBS/CSアンテナを個別に建てる事は禁止されているケースがあります。建ててからトラブルになると大変ですので、この点は必ず事前に管理組合や大家さんへ相談し、許可を得てから工事を行いましょう。
注意点2 設置場所・方角の確認
4K8K対応のBS/CSアンテナは、既存のBS/CSアンテナと同じく南西の方角にアンテナを向けます。細かい方角・仰角はお住まいの地域によって微妙に異なりますが、アンテナを設置できるベランダが北東方向、もしくはベランダが無い、といったケースでは設置が出来ません。また、ベランダの目の前が建物の壁、といったように遮蔽物があってもアンテナ受信は出来ません。
方角については、同一マンション・アパートの他のベランダや周辺の住宅を観察して、BS/CSアンテナが設置されている向きを確認し、その方向に自宅のベランダからアンテナを向けられるか、確認しましょう。
BS 4K8Kアンテナの工事内容
- ベランダに4K8K対応のBS/CSアンテナを設置する
- ケーブルをエアコンダクトから通す
- テレビ(外付けチューナー)とケーブルを直接繋ぐ
マンション・アパートでの4K8K対応工事は、通常のBS/CSアンテナやスカパーアンテナを建てるのと同様の工事内容となります。また従来のテレビ端子との配線は、BSを繋いでいた部分を外して、新規に設置したアンテナからケーブルを直接繋ぐだけなので、分波器等の用意は必要ありません。
エアコンダクトとテレビの位置に注意
テレビが置いてある部屋にエアコンダクトが無い場合、戸建てであれば壁に穴を開けて通す事も可能ですが、マンション・アパートでは規約の関係上それは難しいです。
もしもエアコンダクトが無い場合は、サッシを通す薄型のフラットケーブルが必要となります。通常のアンテナ工事ではフラットケーブルが使われる事はない為、事前に状況を伝えていないと工事業者がフラットケーブルを持っていない可能性もあります。そのような場合には予め宅内の状況をしっかりと工事業者へ伝えておきましょう。
4K8Kの工事はどこに依頼すれば良い?
BS4K8Kのアンテナ工事は、工事内容自体は簡単ですが、受信レベルを取る角度調整がシビアで、専用のレベルチェッカーが必要です。小規模な電気店やホームセンター・家電量販店のように下請けを使っているところでは、施工スタッフが4K8K工事に慣れていないケースもありますので、アンテナ工事専門店にお任せするのがオススメです。
下記では、都道府県別のオススメアンテナ工事業者をご紹介しているので、下記記事も参考にしてみて下さい。
4K8KアンテナのDIY設置について
4K8KアンテナのDIY設置については下記記事にて詳細を解説していますので、こちらをご覧ください。
⇒参考記事:自分で4K8Kのアンテナ設置工事は可能?やり方(DIY) まとめ
基本的には1つのテレビでしか4K8Kは視聴できない
マンション・アパートで4K8K放送を見る際に注意が必要なのは、ベランダに4K8K対応のアンテナを新設して宅内にケーブルを引き込む方法では、「1つのテレビでしか4K8K放送が視聴できない」という点です。
通常、4K8K対応の大画面テレビをリビング以外にも置いている方は少なく、1つで見られれば十分というケースが多いとは思いますが、2つ以上のテレビで見たい場合には工事内容が複雑になります。
複数の部屋で4K8K放送を視聴したい場合、アンテナからケーブルを引き込んだ上で分配器を使ってケーブルを必要数だけ繋いでいく形になります。しかし、分配器を使用するとその分受信レベルが低下し、満足にテレビが映らなくなるため、受信レベルを増幅するブースターを同時に使わなければなりません
1つのテレビで見るだけならまず必要のない4K8K対応のブースターは高額で、分配器も必要になる為、通常の工事よりも+2.5~3.5万円ほど費用が上乗せされてしまいます。
また、分配した配線は壁内に隠すことが出来ない為、どうしても室内の壁や天井伝いにケーブルが露出する形になり、非常に見た目が悪くなってしまいます。
※参考画像
- 2分配以上の工事費用目安……4万円~5万円
- 工事時間目安……1~1.5時間
室内に配線を露出させない為には、テレビ端子や共聴設備であるマンション・アパート内部のブースター・分配器等を丸ごと変える必要があり、それは他の戸にも影響する為、現実的には不可能です。
ただ、それでも複数のテレビで見たい・配線が露出するのもイヤだ、という場合には下記のケーブルテレビやひかりTVで見る形になりますので以下を参考にしてみて下さい。
マンション・アパートで4K8K放送を見る方法②【ケーブルテレビ/ひかりTVに加入する】
アンテナを建てる以外に4K8K放送を見る方法としては以下の2つがあります。
- ケーブルテレビに加入する
- ひかりTV(フレッツテレビ・ソフトバンク光TV等含む)に加入する
アンテナを建てずに4K8Kを見るには、光ケーブル・同軸ケーブルでテレビの信号を送る形式の有料放送事業者であるケーブルテレビ局やひかりTV等と契約する方法があります。
まずは管理組合に確認を
アンテナ工事と同様に、マンション・アパートの場合、各戸独自のケーブル引き込みが禁止されているケースがありますので、まずは管理組合・大家から許可を取りましょう。
元々ケーブルテレビで視聴している場合も確認必須
マンション・アパートのような集合住宅では、元々の共聴設備(オーナー管理の部分)がアンテナではなくケーブルテレビになっているケースがあり、その上で4K8Kには対応していないという状況があります。
この場合、4K8K対応にするには共聴設備の変更が必要で、引き込み工事が物理的に可能かどうか、許可されているかどうかが重要になり、直接ケーブルテレビ局へ申込をしても対応できないケースがあります。
この点は建物毎に違う為、個人では判断できません。まずは管理組合・大家に必ず問い合わせて4K8K対応の工事が可能かどうか確認してからケーブルテレビ会社に申し込みを行いましょう。
ひかりTVはインターネット回線に注意
ひかりTVはそもそも光回線を導入していなければ視聴できません。特に賃貸のマンション・アパートの場合、インターネット回線が元々付属しているケースがある為、まずは現在のネット回線の状況を確認し、光回線であればそのままひかりTVに申し込みをすれば4K8K放送を楽しむ事が出来ます。
ケーブルテレビ・ひかりTVにおける複数部屋対応の注意点
まずケーブルテレビで4K8K放送を視聴するには、必ずセットトップボックスという機器を設置する必要があり、これはテレビ1台につき1つずつ必要です。(有料)
また、ひかりTVでもテレビ2台目以降に対応させるには専用の機器が必要で、こちらは無料でレンタル可能ですが、いずれにしろ申し込み手続きは必要です。
ケーブルテレビとひかりTVは費用が高い
アンテナ工事と比べてケーブルテレビ/ひかりTVは初期費用を抑えることが出来ます。
- アンテナ工事……16,500円~(税込)
- ケーブルテレビ……3,000円~ ※地域によって異なる
- ひかりTV……0円
上記は各方法の初期費用の目安ですが、アンテナ工事は最初に工事金額がかかりますが、ケーブルテレビ/ひかりTVは加入で工事金額が無料になるケースが多いため、事務手数料位しかかかりません。
一方、アンテナ工事は一度建ててしまえば有料放送以外は無料で視聴できますが、ケーブルテレビ/ひかりTVは加入した月額料金がかかります。
- アンテナ工事……0円
- ケーブルテレビ局……1,000円~/月額 ※テレビ2台目以降はさらに加算
- ひかりTV……1,700円~/月額
ケーブルテレビやひかりTVは複数部屋で視聴できるのがメリットで、一見初期費用もかかりませんが、ケーブルテレビであればセットトップボックスの複数利用で月額料金は上乗せされていきますし、ひかりTVも通常の月額料金に加えてチューナーのレンタル代を買取りにすると初期費用が2.7万円ほどかかります。
マンション・アパートで、ケーブルテレビやひかりTV経由で4K8K放送を見ると、費用面ではトータルで確実に損をします。ケーブルテレビやひかりTVはアンテナを建てられないような立地の方か、費用をかけてでも複数の部屋で4K8K放送を楽しみたい方限定と言えるでしょう。
まとめ
- まずは管理組合等に設置許可を取ろう
- 設置場所はベランダがメイン。方角を事前確認
- 4K8Kアンテナの工事費用は1.5万円~
- 1部屋対応なら比較的簡単に工事が可能
- 複数部屋対応にすると高額な工事費用がかかる
- ケーブルテレビやひかりTVはランニングコストが高いので限られた方向け
マンション・アパートにおける4K8K工事はそれほど費用が高くもなく、テレビ本体とチューナーがある方なら比較的容易に導入が可能です。
集合住宅ならではの規約や1部屋視聴が基本、ケーブルテレビやひかりTVのランニングコストといった注意点をしっかり把握した上で、最適な工事を選択してください。
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